遠隔監視技術の活用

蓄電池に通信機能を搭載し、「仮想発電所」や「IoT」への応用が可能に

2010年に発売した初代製品から通信機能を搭載し、蓄電システムの稼働状況をモニタリングする遠隔監視技術を培ってきました。この技術と通信網を活用し、「VPP(Virtual Power Plant:仮想発電所)」や、電力の需要に合わせて蓄電池に充放電を行う「デマンドレスポンス」の実証実験に参画。また、蓄電システムを情報とエネルギーのプラットフォームとするIoTサービスなど新たな付加価値創造に繋げる取組みを展開してきました。

各地の蓄電池をネットワーク化することは、家庭やオフィス、ビルなどに分散された蓄電システムの統合管理・制御を可能とし、電力の需給調整等に役立つなど、今後、より豊かなエネルギー供給を実現することにつながります。

各地のエネルギーをつなぐVPPの取り組み

経済産業省より「バーチャルパワープラント構築実証事業」の採択を受け、2016年よりVPP実証事業に参画しました。
※VPP(Virtual Power Plant:仮想発電所)とは、各地に分散している蓄電池・太陽光発電・電気自動車などを、IoT技術を活用して統合制御することによって、一つの発電所のように機能させる仕組みです。

東京電力ホールディングス、関西電力と連携した大規模VPP実証試験

将来的には、全国に設置された数万台規模の蓄電システムインフラをVPPに活用することにより、災害時の安定的な電力供給の確保や環境負荷軽減に貢献していきます。

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蓄電池をプラットフォームとしたスマートホーム

当社の蓄電システムとNTTドコモのIoT技術を融合させ、新たなセンサープラットフォームを活用して、スマホで留守宅の状況を確認したり、家電を操作できるスマートホームをはじめとする各種サービス提供の検討を進めています。​

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エリーパワーとNTTドコモがセンサープラットフォームによる協業の検討を開始

安定した電力供給に欠かせない、蓄電システムの一括管理

2020年2月よりサービスを開始した蓄電システムを一括管理する「ELIIY CLOUD INTEGRATED」は、全蓄電システムの稼働状況を監視し、一括で設定を変更することができるため、管理者の作業負荷を軽減します。自然災害や万が一の事態に備え、遠隔で各拠点や住戸の停電状態をいち早く把握することができるため、迅速な現場対応をとることが可能となります。

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