蓄電システムを選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
長く使い続けるものなので、じっくりと比較検討し、最適な蓄電システムを選びましょう。
蓄電システムを選ぶ際に大切なポイントのひとつが「蓄電容量」と「出力」です。「蓄電容量」は蓄電システムにためておける電気量をいい、「出力」は蓄電システムが一度に出せる電気量をいいます。
蓄電システムの性能を表す「蓄電容量」と「出力」を確認し、最適なものを選びましょう。
蓄電システムには特定負荷型と全負荷型の2種類があり、停電時に使用できる範囲や消費電力が異なります。特定負荷型は、停電時に必要最低限の電力を供給するため、停電が起きても電気を長い時間使うことができます。一方、全負荷型は、停電時でも普段と変わらない生活ができますが、家中のバックアップをおこなうため、自然と電力消費量は大きくなります。
停電時に「どんな電気の使い方をしたいか」によって最適なものを選びましょう。
「蓄電容量」には、生涯蓄電容量、初期実効容量などがあります。
蓄電システムの寿命まで使える電気の総使用量を「生涯蓄電容量」、初期の頃に一回の充放電で使える電気量を「初期実効容量」といいます。初期実効容量が大きいが寿命が短い蓄電システム(A社)と初期実効容量が小さいが寿命が長い蓄電システム(B社)を比較すると、寿命までたくさん電気を使えるのは、「生涯蓄電容量」の大きいB社になります。
ここまで蓄電システムを選ぶうえでのポイントをお伝えしてきましたが、蓄電システムのキーパーツである「電池セル」の性能もポイントになります。
電池セルは蓄電システムに内蔵されており、電池の性能を決める大切な部材です。蓄電システムの多くは、リチウムイオン電池を内蔵しています。リチウムイオン電池は、電池としての機能(充電・放電)やエネルギー密度は非常に優秀である一方、材料の組み合わせや形状などによって性能差があり、特に安全性については大きく異なります。
蓄電システムを選ぶ際は、キーパーツである電池セルの品質も比較したうえで、製品を選ぶことをおすすめします。
蓄電システムは、温度・湿度といった周囲環境の影響を受けやすい製品です。各メーカーが推奨する使用可能温度範囲外の温度では十分な性能を発揮することができません。設置環境によっては保証対象外や設置不可となるケースもあるため検討する際には注意が必要です。
温度特性に優れた蓄電システムを選ぶことで、寒冷地や直射日光が当たり高温となる家屋南側への屋外設置が可能となり、スペースを有効活用することができます。
エリーパワーの電池セルは、
ー20℃から60℃※の広い使用可能温度範囲が特長です。低温から高温まで幅広い温度帯域で安定した性能を発揮するため、多様な使用環境に対応可能です。
※ 蓄電システムの動作保証温度範囲とは異なります。
高品質で長寿命の蓄電システムを選ぶことで、ライフサイクルコストを低減するとともに、長く安心して使用することができます。