蓄電システム選びのポイント

蓄電システムを選ぶ際に押さえておきたいポイントをご紹介します。

長く使い続けるものなので、じっくりと比較検討し、最適な蓄電システムを選びましょう。

❶ ライフサイクルコスト

同じ初期電池容量でもサイクル数の違いによって、10年後の電池容量は大きく異なります。

ライフサイクルコストは、蓄電システムの場合、購入から廃棄に至るまでの「総費用(生涯費用)」を示すものです。
初期費用(イニシャルコスト)に目が行きがちですが、蓄電池には寿命があるため「寿命(サイクル数・電池容量)」を考慮したライフサイクルコストで検討することが重要です。

蓄電池の寿命の目安「サイクル数」とは

サイクル数は、充電と放電を1セットとして、何回充放電を繰り返すことができるかという回数です。
蓄電池の寿命の目安は、サイクル数または年数で表されます。

蓄電池の容量は徐々に減少します

最大サイクル回数(寿命)に達すると、蓄電池の容量・性能が大きく低下し、十分なバックアップ時間を確保できなくなる場合があります。
高品質で長寿命の蓄電システムを選ぶことで、ライフサイクルコストを低減するとともに、長く安心して使用することができます。

毎日使っても安心の長寿命

エリーパワーの大型リチウムイオン電池セル「HY battEliiy(HYバッテリー) Lシリーズ」は、15年繰り返しフル充放電を行っても(約17,000回)電池容量保持率70%という長寿命を実現しました。長期間にわたって、安心してお使いいただけます。

※ 電池セルの型式:PD50S06
室温25℃、充放電流48.5A(1C)、1日3サイクルのフル充放電(DOD:放電深度=100%)した場合の電池セル単体における容量の定格容量に対する割合(容量保持率)の予測値です。電池セルを搭載する蓄電システムの使用条件(充放電頻度など)、使用環境などにより、容量保持率の低下度合は変動します。また、搭載する蓄電池の容量と、蓄電システムとして実際に使用できる容量は、蓄電システムの使用条件などの影響によって変動します。

❷ 安全性

自然災害や予期せぬ事故など、万が一の事態に備えて安全性の高い製品を選びましょう。
蓄電システムは、携帯電話用電池の何百倍ものエネルギーを蓄えるため、扱い方を誤ると火災等の重大な事故につながるリスクがあります。

一般的に蓄電システムは、電池管理装置(BMU)によるシステム制御によって電圧や温度を監視・制御し、安全性を担保しています。しかし、地震や火災等の災害による二次被害や予期せぬ事故等により蓄電システムや電池管理装置に異常が発生すると、発煙・発火につながる可能性があるため、安全性の高い電池セルを搭載した製品を選ぶことをおすすめします。

世界トップクラスの安全性を実現

エリーパワーの蓄電システムに使われている電池セルは、釘を刺しても潰れても、過充電しても発煙・発火しない、世界トップクラスの安全性を実現しています。

また、電池セルの製造は全工程を自動化した国内自社工場で行い、品質と安全性の確保に努めています。

❸ 温度特性

使用可能温度範囲が広い製品は、多様な使用環境に対応可能です。
蓄電システムは、温度・湿度といった周囲環境の影響を受けやすい製品です。各メーカーが推奨する使用可能温度範囲外の温度では十分な性能を発揮することができません。設置環境によっては保証対象外や設置不可となるケースもあるため検討する際には注意が必要です。

温度特性に優れた蓄電システムを選ぶことで、寒冷地や直射日光が当たり高温となる家屋南側への屋外設置が可能となり、スペースを有効活用することができます。

幅広い温度帯域で安定した性能を発揮

エリーパワーの電池セルは、ー20℃から60℃の広い使用可能温度範囲が特長です。低温から高温まで幅広い温度帯域で安定した性能を発揮するため、多様な使用環境に対応可能​です。

 ※ 蓄電システムの動作保証温度範囲とは異なります。