エリーパワー株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼 CEO:吉田 博一 /以下、当社)が、2017年に上市した二輪始動用バッテリー「HY battEliiy(以下、HYバッテリー) Pシリーズ」から新しい技術を盛り込んだ「HY93SS」モデルが登場いたします。
また、この度「HY93SS」は、スズキ株式会社(本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木 俊宏 /以下、スズキ)の新型ストリートバイク「GSX-8T/TT」に標準バッテリーとして採用されることが決定したことに加え、今後当社の始動用バッテリーを搭載したスズキの二輪車には、一目で搭載が確認できるエンブレムデカールが貼り付けられることとなりました。
■スズキ 二輪事業本部 二輪パワートレイン技術部 部長 安井 信博様からのコメント
この度、弊社はエリーパワー株式会社の高性能リチウムイオンバッテリーを採用した新型ストリートバイク「GSX-8T/TT」を発表いたしました。このバッテリーは、軽量化と長寿命を実現し、さらに高い信頼性を誇ります。
エリーパワー株式会社と弊社の協業が「GSX-8T/TT」で実を結んだことを大変嬉しく思っております。
今後もエリーパワー株式会社のバッテリーを弊社の他の二輪車にも順次搭載することを検討しており、ブランド力のさらなる向上に結びつけたく考えております。
■エリーパワー 代表取締役社長 河上 清源のコメント
HYバッテリー Pシリーズは、当社が定置用バッテリーとして培ってきた技術を注ぎ込んで作られた始動用バッテリーであり、「軽量」「長寿命」「高い始動性能」「高安全」という特長に加え、その高い信頼性から「走りにフォーカスできるバッテリー」と評価を頂いてまいりました。その新しいモデル「HY93SS」は、新しく開発したSyncCellを搭載しており、当社だからこそできる「高安全でBMU※1レス」を実現することができました。
またスズキ様の新型ストリートバイクに、この満を持して開発したバッテリーを搭載頂けることになり、スズキブランドに貢献できること、スズキの二輪車を愛する皆様のお役に立つ機会を得ましたことを大変光栄に思っております。今後も、両社の協働を通じた革新的な技術の創出と社会への貢献に加え、「走りにフォーカスできるバッテリー」から「安心して走りに夢中になれるバッテリー」を目指して邁進してまいります。
※1 Battery Management Unit(バッテリーマネジメントユニット)の略。
バッテリーの電圧・温度等を監視・制御する装置。過充電・過放電防止、各セルの電圧バランスを維持させる機能。
2017年に「軽量かつ長寿命で高安全な始動用リチウムイオンバッテリー」として登場し、以来25万台以上を生産し、二輪市場でご利用頂いております。7年以上ご利用頂いているユーザー様からは「長く乗っていなくてもバッテリー上りがなく、寒い冬場でもエンジンを一発で始動できる」と評価頂いており、また今まで電池起因による事故がゼロという実績を更新し続けております。このような第三者様からの評価、揺るぎない実績は、高性能・高信頼性の証だと考えております。
当社が新たに開発した「SyncCell」には、独自に開発した電解液「Self-Syncing Electrolyte Technology」が採用されており、セル電圧のばらつきが生じた場合でも自己抑制が可能、最適な電圧に自己同期いたします。また過電圧時は、自らセルの内部抵抗を上げることで自動的に電流遮断することができます。BMUはバッテリーの監視・制御装置であり、過充電・過放電の防止、各セルの電圧バランスを維持させる機能ですが、「高安全なリチウムイオン電池の普及」を目指し創業した当社は、創業以来電池起因の事故ゼロであり、BMUレスの実現は、高安全への技術の高さ、そして自信の証です。
HYバッテリー Pシリーズには、過電流からバッテリーを保護するためにヒューズを搭載していますが、従来製品では交換できませんでした。新モデル「HY93SS」では、もしヒューズが作動しても交換可能な設計とすることで、メンテナンス性が向上し、ライダーにとって利便性の高い仕様となります。
同等クラスの二輪車に従来使用されている密閉型鉛電池※2と比較して、重量1.5kg減、体積約52.7%の小型化を実現。当社の同容量従来製品(HY93-C)と比較しても、約17%の重量減と8.6%のサイズダウンを実現。スムーズな走行性能と極み詰められた車重のさらなる軽量化に貢献しております。
※2 比較対象鉛電池 重量:2.4kg 体積:151x106x88mm
エリーパワー株式会社
https://www.eliiypower.co.jp/
〒141-0032 東京都品川区大崎1-6-4 新大崎勧業ビルディング19階
事業内容:大型リチウムイオン電池および蓄電システムの開発、製造、販売
■報道関係
電話番号:03-6431-9047(広報部)/070-4285-6694(広報部玉井)
お問い合わせフォーム:
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■製品に関して
電話番号:03-6431-9044(モビリティ営業部)
お問い合わせフォーム:
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